社会人になると、学生時代とは違い給料がもらえるようになりますね。
しかし、いざ一人暮らしを始めてみると…
「全然お金が貯まらないじゃん!」
という悩みに直面する人は多いのではないでしょうか。
そう、一人暮らし社会人は生活だけでも毎月かなりのお金がかかります。
そのため、節約を意識・習慣化しなければ、いつまでたってもお金は貯まりません。
ですが逆にいうと、節約さえ習慣化できてしまえば、我慢するような質素な生活をしなくても、自然と貯蓄できるようになります。
本記事では、一人暮らしをする社会人がするべき節約術を紹介していきます!
資産形成の第一歩を一緒に踏み出しましょう。
節約が資産形成に重要な理由
なぜ節約が資産形成に重要なのでしょうか?
それは一言でいうと、始めたその瞬間から効果が出るからです。
資産形成には、転職で収入を増やす、副業で稼ぐ、投資で資産を増やすなどの方法があります。しかし、これらは効果が出るまでに時間がかかります。
- 転職や昇進 → 労力と時間が必要
- 副業 → 稼げるようになるまで期間が必要
- 投資 → 種銭が必要なうえ、リターンは通常年数パーセント
一方、節約というのは今日この瞬間からできます。
即効性があるうえ、税金がかからない点も大きなメリットです。
1万円節約すれば、そのまま1万円が手元に残ります。
なので、私は転職などで給料を増やす前に、まずは支出を減らすことから始めるべきだと考えています。
節約の基本的な考え方
節約の基本は”より安く済ます”と思われがちですが、実はそれ以上に”使わないこと”が重要です。
具体的には、まず支出に対して“必要なもの”と”欲しいもの”に分けて考えます。
そして、”必要なもの”に対しては、もっと安くできないか?を考えます。
例えば、より安い家賃の家に引っ越したり、スマホの通信を格安シムにしたりなどです。
そして、”欲しいもの”に対しては、本当に欲しいものか?買って後悔しないか?を真剣に見定めることが重要です。
私の場合は、欲しいものがあった場合は衝動買いは絶対にせず、少なくとも一か月は期間を開けます。
一か月経ってもまだ欲しいと思えるものであれば、そこで初めて購入するというルールを設けたのです。
この方法はかなり有効で、その瞬間に欲しいと思ったものでも、時間がたつと欲しくなくなるものが意外と多いことに気づきます。
私の場合は、一か月後も欲しいと思えるものは2割くらいしかありませんでした。
一人暮らし社会人が節約すべきもの
1. 食費
定番ですが、毎月かなりの額がかかっているのが食費です。
人間は食べなければ生きていけないので、食費は”必要なもの”に分類されます。
つまり、もっと安くできないかというアプローチが必要なのです。
具体的に、まずは外食とコンビニを減らしましょう。
そして、スーパーで自炊したり、半額の品などコスパの良いものを買う習慣を身に着けてください。
可能であれば、会社にも作り置き弁当を持参するのがおすすめです。
それだけでも、500円→200円くらいには昼食代を節約できるはずで、1か月だと300円×20日=6000円くらいはお金が浮きます。
ちなみに私は量を食べる方ですが、基本自炊しかしないため、特別つらい思いはせずに月の食費は2万~2.5万程度です。

余談ですが、毎日食べるお米はふるさと納税での購入がおすすめです!
2. 飲料水
意外とかかってしまうのが毎日の飲料水代です。
2Lペットボトルでも最近は100円程度はするので、毎日2L飲むとすると月3000円もかかってしまいます。
単純に飲み水を水道水とするだけでも、月3000円近くの節約になります。
水道水はまずくて飲めないという方もいるかもしれませんが、日本の水道水は非常に安全ですし、冷蔵庫で冷やすと意外とおいしいです。
それでも飲めないという方におすすめなのが、スーパーやドラッグストアでの無料水くみサービスを活用する方法です。
実際これは私が使っている方法で、200円程度のペットボトルを購入するだけで、その後、半永久的に飲料水がもらい放題になります。
お店側としては、お水を汲みに来るついでに買い物してもらうという狙いですね。
意外と多くのドラッグストアやスーパーでこのサービスがあるので、ぜひ調べてみてください!
3. スマホ通信費
今の時代に大手三大キャリア(au、ソフトバンク、ドコモ)を使っている方は、要注意です。
格安シムに変えるだけで、月に5000円以上と大幅に通信費を削減できます。
格安シムには様々な種類のものがありますが、ここでは私が使っている日本通信シムを紹介します。
日本通信シムの何が良いかというと、単純に業界最安値だからです。
値下げに値下げを繰り返し、2025年1月現在では月額基本料が、
- 1GBで290円
- 20GBで1390円
- 50GBで2178円
となっています
20GBで1390円って、3台キャリアではありえない価格ですよね。(ちなみに、三大キャリアではどこも7000円以上かかります…)
お昼時に通信速度が遅くなるという話もありますが、私の場合はそこまで気にならないです(個人差はあります)。
また、よりヘビーに使いたい方や楽天経済圏の方は、月額3278円で容量無制限の楽天モバイルもおすすめです!(2025年1月現在)
4. サブスク
これも定番ですが、サブスクは定期的に見直す必要があります。
まずは、長いこと使っていないサブスクがないかを確認し、もしあれば解約しましょう。
ネトフリ、Hulu、アマプラなど、複数の動画サービスに加入している方は、本当にすべて使っているでしょうか?
もしたまにしか使っていないものであれば、一旦解約し、必要になったときにまた入りなおせばよいのです。
また、最近は流行のジムなども見直すべきです。
ムキムキになりたい方であればまだしも、運動不足解消のためであればランニングと室内筋トレ(腕立て伏せなど)でも十分ではないでしょうか?と個人的には思います。
ジムは月10000円以上かかることも珍しくないので、自分にとって本当にその金額を出すだけの価値があるか、見定めることが大切です。(ジムに行く人を否定する意図は一切ありませんし、むしろ健康への投資としてジムは素晴らしいと思います)
5. 本
よく本を読む人で、近くに図書館がある人はぜひ利用するようにしましょう。
本というのは過去の人が人生をかけて得た知見を簡単に得られるもので、この世のありとあらゆるものの中で最もコスパの良いものの一つです。
しかし、1冊1500円としても月に3冊購入すれば、それだけで月4500円もかかってしまいます。
何度も読み直したい!家に置いときたい!という本は購入するべきですが、大半の本は一度読んだらそれっきりになってしまうのではないでしょうか?
図書館で探して借りれば、何百冊読んでも無料です。
読書家で近くに図書館がある人はぜひ利用するようにしましょう。
節約すべきでないもの
一つ大きな注意点なのが、最初にも述べた通り節約は必ずしも我慢ではないということです。
何かを我慢してお金を貯めようとすると、精神的にしんどくなり続かないですし、それで健康を崩しては意味がありません。
ましてや、20, 30代であれば、それはお金、時間、体力全てが比較的揃った人生の黄金期とも呼べる期間です。その時期を楽しめなければ、それこそ本末転倒です。
節約は人生を豊かにするためにするものですよね。
なので、ここから節約すべきでないものを個人の主観ありで挙げていきます。
1. 電気代
快適な環境は健康と生産性に直結します。
私は電気代は節約しすぎないようにしています。
特に夏場や冬場のエアコンは、我慢せずにどんどん使っています。
なぜなら、電気代の節約はコスパが悪いと考えているからです。
我慢しても月数千円しか変わらない割に、健康や快適性に大きく影響してしまいます。
もちろん、冬は着込みますし、家を空けている時間はエアコンをオフにするなど、無駄な使い方はしていません。
ですが、在宅中は気にせずつけるようにしていますし、節約で我慢するくらいなら、快適な環境で生産性の高い作業をした方が良いと思っています。
2. 食費(栄養面)
さきほど、食費は節約すべきと書きましたが、それはあくまでも外食やコンビニなどの無駄な出費を減らすべきという意味です。
むしろ、自炊では野菜など惜しまず使い、栄養バランスを意識しています。
健康は何よりの財産です。そして、健康な体を作り上げるのは日々の食事です。
例えばパスタと塩のみといった理論値みたいな食事をしていると、免疫力が下がり体を壊してかえって出費が増えてしまいます。働けない分の機会損失も大きいはずです。
そして、一度壊した健康は戻すのに非常に大きな労力と時間を要します。
なので、栄養バランスはお金を掛けてでも追い求めるべき”必要なもの”と私は位置づけています。
3. 趣味や遊び
行きたくない飲み会に無理して参加すべきというわけではありません。
ですが、自分が本当に生きたい遊びや旅行、やりたい趣味などは我慢すべきでないと個人的には考えます。(お金のかからない趣味であるほうが、貯金しやすいというのは事実としてありますが…)
貯蓄や資産形成は本来人生を豊かにするためするはずです。
20代、30代の若い時間は有効に使いましょう。
何事もバランスが大切だと私は思います。
節約は選択であり、我慢ではない
ここまで書いてきたように、節約は我慢するものではありません。
節約の本質は、”無駄なものを買わない”、”より安いもので代替する”といった選択にあります。
正しい選択をし続けるのは、心理的にも容易なことではありません。
そこで重要なのが、選択の仕組化と習慣化です。
家賃や通信費などの固定費は安いものを選び、毎月自動で支払うような仕組み化を行い、食費や日々の買い物は、スーパーなど安いところで済ますというように習慣化することが、貯蓄への近道です。
決して無理をし過ぎず、ほどほどに人生を楽しみながら一緒に資産形成をしていきましょう!