東大物理学者に学ぶ「考える力」の磨き方

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社会に出てから、「正解のない難問」に頭を悩ませた経験はありませんか?

私は仕事で毎日のように頭を悩ませ苦しんでいます…!

学校での勉強とは違い、仕事では必ずしも「答え」があるわけではありませんよね。

むしろ、解決策も正解もはっきりしない問題に立ち向かう力が求められることが多いと感じます。

たとえば、新しいプロジェクトの提案や未知の分野への挑戦など…

知識や経験だけでは突破口が見つからない課題にぶつかることもあるのではないでしょうか。

高校までの勉強で求められたのは、ある意味「マニュアル通り」に解く力。

しかし、大学での研究や社会人になってからは、自分なりのアプローチを構築する「考える力」や、そこから生まれる「創造力」が強く求められます。

つまり、0から1を作り出す力です…!

そんな「考える力」を鍛えるための指南書として今回紹介するのが、東京大学の理論物理学教授・上田正仁さんの著書『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』です!

上田さんは物理学の研究者であり、「正解のない課題」に向き合い続けてきた人物です。

その経験から生まれた「考える力」を高めるためのヒントが、本書にはたくさん詰まっています。

実際に読んでみてかなりの良書である感じると同時に、仕事など実生活にも非常に役立つ内容だったので、本記事では内容を一部紹介していきます!

東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方

1.「 考える力」は誰でも鍛えられる!

正解のない難問を解決したり、全く新しいものを創造することができるのは、一部の天才だけだと思っていませんか…?

上田さんは、「考える力」は生まれ持った才能ではなく、意識的に鍛えることができるスキルだと述べています。

つまり、誰でも考える力を身に付けることができるのです!

才能がないと諦める必要はありません。

本書では、「創造力」は「考える力」を基礎として成り立ち、その「考える力」は「マニュアル力」の上に成り立つものだと説明されています。

「マニュアル力」は想定した前提が当てはまる範囲では非常に有効で効率的なツールですが、その前提か崩れた場合は役に立たなくなってしまいます。

新しい課題やアイデアを生み出すには、情報を取捨選択して解決すべき課題を特定し、それに対してとことん考え抜くことが重要なのです。

「考える力」は、このように地道に築き上げた「マニュアル力」を基盤とし、粘り強く課題に取り組み続ける「人間力」と合わさることで、長い距離を走り続けるランナーのような強靭な思考力が形成され、それが最終的には独創的な「創造力」へとつながるのです。

2. 情報は捨てる勇気も大事!

現代は情報で溢れかえった時代です。

そのため、あれもこれもと情報を追いかけると、必要な知識に集中できなくなってしまいます。

本書では、思考力を高めるために「情報を捨てる勇気」が必要だと述べられています。

限られた時間やリソースで効果的に考えるためには、情報を取捨選択し、重要な部分だけに集中する力が求められます。

必要のない情報は潔く捨て、質の高い考えを磨いていく。

この取捨選択が、効率的に「考える力」を鍛えるポイントなのです。

3. 成功のカギは「好奇心」で考えること

成果がすぐには見えない時間を「無駄」と感じてしまうこと、多いのではないでしょうか…?

本書では、好奇心をもって「考える時間」を大切にすることが難問解決のカギになると記されています。

私たちは目的達成を急ぐあまり、往々にして目的を最短で達成しようとする「効率志向」に陥ってしまいがちです。

しかし、好奇心から生まれる思考こそが、新しい発見の源泉となることが非常に多いのです。

予想外の結果が得られたとき、ただの失敗として片づけるのではなく、なぜ失敗したのか冷静に分析することが本質・問題の解決へとつながります。

正解は想像の及ばないような形で存在するかもしれないのです。

目的を意識しつつも、心に余裕を持って多角的に物事を捉え、柔軟な姿勢で思考を深める。

この姿勢が、次なる革新やブレイクスルーへとつながるのです。

4. 失敗は成功への道しるべ!

難問に挑む過程では、多くの失敗に直面します。

時には前に進んでいないと感じることもあるかもしれませんが、失敗は新たな挑戦への重要な指針であり、本書はこれを「諦めない人間力」と表現しています。

この力を持っていれば、失敗から学び次へとつなげ、考える力を磨き続けることができます。

失敗を原因ごとに分析し、前進への糧に変える。

そしてその粘り強さが「創造力」を生み出す源泉にもなるのです。

本書では、「考える力」が身についていく過程で、いかに失敗がその礎となるかを具体例とともに示し、次のアクションに転じる原動力としての重要性を説明しています。

まとめ

私自身、会社で解決が難しいと思われる課題に直面して困ることが多々あります。

ですが、本書を読んでからは解決の糸口が少しずつ見えてきた気がします。

特に「考える力」は鍛えられるものだと知り、自分の成長の可能性を実感できました。

社会人として難しい課題に向き合うとき、「考える力」や「諦めない人間力」は不可欠です。

本書には、そんな力を育むためのヒントがたくさん詰まっています。

今、何か解決が難しい課題に挑んでいる方がいれば、ぜひ一度手に取ってみてください。

新しい視点やアイディアがきっと得られるはずです。

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