20代、30代社会人が読むべき主体的思考本『#シンFIRE論』

暮らしを豊かにする本

人生2度なし、悔いなく生きよ。

今回は、そんな書き出しから始まる穂高唯希さんの著書『経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法 #シンFIRE論』を紹介していきます。

本書は、他のFire本とは毛色が少しが異なり、Fireを達成するまでの道のりにとどまらず、もっと根本的な「精神と経済の自立を得て自由で主体的な人生を生きるための方法」にフォーカスした内容となっています。

この主体性を磨くというのがミソになります。

なぜなら、主体的な思考は資産形成だけにとどまらず、人生そのものを好転させる力があるからです。

本書では実際に30歳でFireを達成した穂高さんの経験や知見について、「なぜFireを目指すに至ったのか」「Fireを達成したその先に何を求めるのか」という視点から詳細に知ることができます。

私自身この本を通して、社会人としての働き方、将来どんな人間になるべきかについて考える大きなきっかけとなりました。

どの年代の人にも役に立つ内容となっていますが、特に20代、30代の社会人にはぜひ読んでほしい一冊です。

穂高さんの経歴

著者の穂高唯希さんはどんな人物なのか、簡単に紹介します。

ブログ「三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた」を運営する穂高さんは、会社員時代に働いた給料の約8割を高配当株や連続増配株に投資し、総資産を約7000万円まで増やしました。

給料の8割を投資に回す、、、とんでもないですね…

その後、毎月平均で20万円以上の配当収入を得る仕組みを作り上げ、30歳で会社を退職してセミリタイアを達成しています。

このような経緯から、日本のFIRE(経済的自立と早期リタイア)ムーブメントの第一人者として、多くのメディアにも取り上げられています。

こちらも穂高さんの著書になります。とってもおすすめです。

#シンFIRE論とはいったい…?

従来のFIRE(Financial Independence, Retire Early)は、その言葉通り「資産を築いて早期リタイアを目指す」というものです。

しかし、穂高さんはこの概念に疑問を抱き、FIREの進化形である「#シンFIRE論」を提案しています。

#シンFIRE論とは、穂高さん自身がFireを達成するために、考え抜き、実践したこと、Fire後に体感し、試行錯誤して得た、「主体性を高める思考法です。

穂高さんはFireを達成する過程のあらゆる局面において、「主体性」が助けになったと述べています。

この本では、単に経済的自立を目指すだけでなく、働き方の自由度や自己実現を重視した自分らしく生きるためのFIREの新しい形について知ることができます。

本書の内容は次のようになっており、それぞれの章で生活に生きる主体的思考法が紹介されています。

■1章 選択の思考法 一度きりの人生、他人にゆだねるな―
■2章 遮断の思考法 ―研ぎ澄まして動物的五感を磨け―
■3章 対人の思考法 ―利他の精神で心地よく生きる―
■4章 目標の思考法 ―最高の景色が見える気高い山に登ろう―
■5章 集中の思考法 ―自らの頭で考えて考えて考え抜け―
■6章 常識の思考法 ―世間体の呪いから自由になれ―
■7章 価値観の思考法 ―唯一無二の物差しを持てー

穂高さん自身が経験した具体的エピソードや、そこから学べる思考・行動法が数多く紹介されています。ぜひ読み込んで、あなた自身の生活にも取り入れられてみてください!

支出の最適化

『#シンFIRE論』では、単なる節約や投資術にとどまらず、「お金との付き合い方」にも言及されています。

効率的な資産運用だけでなく、本当に必要なものにお金を使う考え方が重要なのです。

ちなみに穂高さんは、節約のことを「支出の最適化」という言葉で表現しています。自分の価値観に沿って、人生の満足度・経験にはお金を使っていくべきだという思考が表れていますね。

また、お金がどれだけあれば十分かと逆説的に考え、それをもとに自分が目指すライフスタイル設計を確立することも大切だと書かれています。

実際どれだけの資産があれば、Fire後も自分のしたい暮らしができるかを計算するということですね。

場数をこなせ

Fireを達成するにはまず会社などに勤めてお金を貯める必要がありますが、そこでの働き方についても様々な視点から著者の考えが紹介されています。

その中で社会人一年目の自分の心に深く残ったのが、「大きな課題は場数をこなせ」という言葉です。

プレゼンやプロジェクトを任されたとき、人は緊張やプレッシャーで逃げたくなってしまうものです。

しかし、そこで辞退してしまえば、代わりの誰かはレベルアップしますが、自分はレベル1のままです。

成長するにはとにかく何でも飛び込んで場数をこなし、慣れていくしかないのです。

場数をこなすことで、余裕も生まれて視野も広がり、立場と責任に見合った人に育ちます。

Fire達成後の仕事への向き合い方

FIREと聞くと、「働かない生活」を想像する人も多いかもしれません。

しかし、穂高さんの『#シンFIRE論』では、「完全にリタイアするのではなく、自由な形で働き続ける」という新しい働き方を提案しています。

つまり、仕事を辞めるとそれだけ自由な時間が増えるので、本当にやりたいことに集中できるようになるということです。

これはFireを達成した多くの人の著書や動画などから、広く共通する考えだということに気づかされます。

Fireを達成すると、お金に縛られず、やりたいことに没頭できる人生を送れる…何としてもFireを達成したいですね…!

自分らしい生き方を追求するヒント

『#シンFIRE論』は、単に経済的自立を目指すだけでなく、「自分らしく生きる」というテーマに重点を置いています。

お金のために働くのではなく、人生そのものを楽しむための時間の使い方が重要なのです。

Fireは目的ではなく、人生を楽しむための手段に過ぎないんですね。

また、自分らしさを追求する・独創的を磨くには、短所だけでなく、長所以外のすべてを手放すべきだとも述べられています。

人生の時間は限られられている以上、好きなこと・得意分野に集中することが独自性を高めることにつながります。

本書では、幼少期から好きなことに没頭し続けたさかなクンを例に挙げ、好きに狂うことの重要性を説いています。

天職に巡り合うには、「好きに狂え」が大切なのかもしれません。

投資法の最適化

最後に、Fireを達成するための具体的な実践方法です。

実は、投資の最適なタイミング・額・方法は人によって異なります。

収入や子供の人数によっては、将来のお金を増やすよりも、今この瞬間に教育や習い事などに投資するべきという場合もあるからです。

『#シンFIRE論』では、年代・年収別でをどのような投資手法を用いるべきなのか、具体的な手段が詳しく書かれています。

自分のケースに当てはめて今何を優先すべきか考えるというのも、主体的思考を体現していますね。

投資の初心者はもちろん、長く積み立て投資を行っている人でも発見がある内容になっているので必見です。

まとめ

『#シンFIRE論』は心からおすすめできる一冊です。

人生を好転させるエッセンスがギュッと詰まっています。

私自身も会社に勤める20代サラリーマンとして、これからの人生本当にこのままでいいのかと見つめなおす大きなきっかけとなりました。

若いからこそ、自分が将来何を成し遂げてどういった人間になりたいか、自身のゴールはどこなのかを考えるべきだと自覚できました。

あなたも本書のテーマの「主体的に生きる」を実践し、人生を好転させてみませんか?

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