止まらない物価高。上がり続ける税金。
日々生きるためにも、節約は欠かせない時代となりました。
昨今は新NISAのスタートで資産形成がブームとなったり、老後2000万円問題が話題になったりと、浪費から節約への流れが加速しているように感じます。
しかし、節約といってもただ我慢して貧乏な暮らしをすればよいわけではありません。
むしろ、過度な我慢による節約は危険なんです。
本記事では、なぜ我慢の節約が危険なのか、どうすればストレスなく節約できるのかを解説します。
学生から社会人、一人暮らしから家族持ちの方まで、誰もが陥りやすい落とし穴を避けるために、ぜひ最後までお読みください。
なぜ「我慢の節約」が危険なのか
我慢の節約が危険な理由は主に次の3つです。
- 続かないから
- 健康を崩す可能性が高いから
- 実は節約になっていないから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 続かないから
我慢の節約は長続きしません。
そもそも、我慢の節約とは「自分の生活満足度を著しく下げてお金の消費をセーブすること」と私は考えています。
「節約のストレスを感じるけど、これもお金のためだ…」と自分に言い聞かせていると、大抵の人はどこかで限界がきてしまいます。
節約は継続してこそ意味があります。
そのためには、ストレスを感じにくい方法を選ぶことが大切です。
私は、節約の本質は「いかに少額で自分の満足度を上げるか」にあると思っています。
これを達成するには物事を「満足度のコストパフォーマンス」で判断するのがおすすめですが、こちらは後程解説していきます。
2. 健康を崩す可能性が高いから
健康はお金よりも重要かつ優先すべき事項です。
食事
私たちの健康と身体を形作るのは日々の食事です。
想像に難くないと思いますが、栄養を無視して節約すると身体を壊し、医療費がかかるだけでなく、働けない期間の機会損失も相当なものになります。
わかりやすいのは、パスタに塩のみなどの栄養をガン無視した料理。
少なくとも食事に回せるお金があるのであれば、もっと栄養を考えたものにするべきです。
外食を減らして自炊を増やすなどは良い節約例ですが、その場合でも栄養は必ず意識するようにしましょう。
冷暖房
夏場の冷房や冬場の暖房の節電のし過ぎも注意です。
確かに電気代は安くないです。
ですが、冷暖房の節約は健康リスクだけではなく、最悪生命の危機にもつながります。
「外出時は電源を切る」、「温度を適切に調節する」程度にとどめるのがおすすめです。

私は普段から暖房や冷房は我慢しすぎないように意識しています!
健康への出費は投資であり、将来的な節約にもつながることを認識しましょう!
3. 実は節約になっていないから
節約と思っていても、時間や労力の面で非効率になっているケースが実は多くあります。
例えば、スーパーでの買い物。
わずかな金額の節約のために、スーパーをはしごしていませんか?
実はその行動、節約した気になっているだけで本質的には節約になっていない可能性があります。
過度なポイ活などもこれに当てはまりますね。
逆に、時短家電などは高いお金を払っていても、実は長期で見ると節約になっていることも多々あります。
そして、これは意識しないと気づかないものです。
では、どのように合理的な節約かどうかを見分ければよいのでしょうか?
節約の判断基準
意識するべきは「満足度のコストパフォーマンス」
おすすめは「満足度のコストパフォーマンス」を意識することです!
ここでいう「満足度のコストパフォーマンス」とは、「使ったお金に対して、自分がどれだけ満足感を得られるか」です。
例えば、スーパーで300円の国産肉と100円の外国産肉が売っていたとします。
肉の産地にこだわりがない場合、100円の外国産肉を買った方が値段を安く抑えれるうえ、料理の満足度はほぼ変わらないということになります。
つまりこれは「コストパフォーマンスが高い」といえるのです。
一方で、家から徒歩5分のスーパーでは300円の肉が、車で30分のスーパーでは100円の肉が売っていたとします。
ここで、100円の肉を買うためだけに遠いスーパーに行くのは合理的でしょうか?
私の場合は、「数百円のために往復1時間もかかるうえ、ガソリン代などもかかってしまうのはコストパフォーマンスが悪い」と考えてしまいます。
それであれば、その一時間を何か生産性のあることに費やしたり、趣味や娯楽の別のことに費やした方が良いと思うのです。
ただし、「満足度のコストパフォーマンス」は人によって異なることに注意です。
「もしドライブが好きな人だったら?」
「家族との買い物の時間が大切なコミュニケーションの機会になるなら?」
「別の用事もあり、ついでにこなせるとすれば?」
往復で1時間かけたとしても、条件次第で合理的な判断になりうりますよね。
つまり、コスパとは本人の満足感が重要であり、それゆえに万人に共通する絶対の基準は存在しないのです。
そのため、それぞれの物事を自分で考え、正しい判断する習慣が必要になります。
時給に換算して考える
おすすめの方法は、時給に換算して考えることです。
ある行動に対して、何分かけていくら節約できるかを考え、時給を算出して割に合うかを判断します。
すると、どんなことでもある程度数字で比較ができるようになるのです。
普段の仕事の時給と比べて比較するのも良いかもしれません。
注意点として、自分が過度に我慢していないか、健康を犠牲にしていないかも忘れずに考慮しましょう。
結論:節約は、バランスが大切
結論、節約はバランスが大切なのです。
固定費など削れる部分はしっかり削りつつ、健康や満足度を犠牲にしないことが継続のポイントです。
長期的に見て本当に得をする節約を心掛け、充実した暮らしと資産形成を両立させましょう。
こちらの節約記事も参考にしてみてください。
