近年、新NISAの開始や株高の影響もあり、資産形成が大きな注目を集めています。
「20代のうちからお金を貯めて投資をしよう」という言葉をよく耳にするようになりました。
しかし、なぜ若いうちから投資をするべきなのでしょうか?
収入が増える40代や50代になってからでは遅いのでしょうか?
本記事では、20代から投資を始めるべき理由を詳しく解説していきます。
1. 複利の恩恵を最大限に受けられるため
投資をしている人なら、「複利の力」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。
複利とは、投資で得た利益を再投資することで、利益が利益を生む仕組みです。
この複利の力は「時間」があるほど強大になります。
例えば、20歳から毎月5万円を年利5%で運用した場合、
- 60歳時点で7,630万円(元金2,400万円, 運用収益5,230万円)
一方、40歳から毎月10万円を年利5%で運用した場合、
- 60歳時点で4,110万円(元金2,400万円, 運用収益1,710万円)
元金は同じ2,400万円ですが、20年早く投資を始めるだけで最終的な資産額に3,520万円もの差が生じます。
また、S&P500(アメリカの代表的な株価指数)の過去30年間の年平均リターンは約8%なので、この年利5%というのは決して非現実的な数字ではありません。

むしろ年利5%というのはやや控えめですらあります。
もちろん、市場には短期的な暴落や調整局面もありますが、長期で見ると株価は右肩上がりに成長してきました。
そのため、20代から投資を始めることで、長期間にわたる複利の力を最大限に活かし、資産を大きく増やせる可能性が高い のです。
2. インフレに対抗できるため
日本は長らく続いたデフレを脱し、ついにインフレの時代へと突入しました。

日々の電気代も高くなり、ラーメンの値段も1,000円超えが当たり前になりましたよね。
資本主義社会において、インフレ(物価上昇)は健全な経済成長の証です。
過去の歴史を見ても、世界的に物価は上がり続けてきました。
つまり、今後も食品やエネルギー等の物価上昇は続いていくということです。
現金だけを持つことのリスク
インフレが進むと、現金の価値は下がり続けます。
例えば、年2%のインフレが続くと、10年後には100万円の価値が約82万円にまで減少 する計算になります。
つまり、銀行にお金を預けているだけでは、実質的に資産が減っていくのです。
これに対し、株式や投資信託などの投資商品は、インフレとともに価格が上昇する傾向があります。
特に、企業は物価上昇に合わせて価格を調整し、利益を維持するため、長期的に見れば株価も上がりやすいのです。

株はインフレに強い資産ということです!
もちろん、株式投資には価格変動リスクがあるため、適切な資産配分を行うことが重要です。
しかし、現金だけを保有するリスクのほうが、長期的に見ればむしろ大きい ということは知っておくべき事実です。
3. 労働収入より資産収入のほうが有利なため
突然ですが、「R > G」の法則をあなたはご存じでしょうか?
歴史的に 「資本収益率(R)」は「経済成長率(G)」を上回る ことが多いという法則で、資産を持つ人が持たない人よりも速く富を増やせるということを示しています。
- 資本収益率(R) :不動産収益、株式の配当・値上がり益、債券の利息など → 4〜5%程度
- 経済成長率(G) :GDP成長率、賃金の上昇率 → 1〜3%程度
例えば、給与所得が年3%ずつ増えても、株式投資で年5%のリターンを得られるなら、20〜30年後には資産の差は非常に大きくなりますよね。

資本主義社会では貧富の格差は広がっていくものであり、株などの資本収入を持たなければお金持ちにはなりにくいのです。
つまり、若いうちから投資を始め、資産収入を作ることで、将来的に労働に依存しない経済的自由を得やすくなる ということです。
4. 金融リテラシーを養えるため
投資を始めることで、お金の知識(金融リテラシー)を養うことできます。
例えば、
- 経済ニュースに関心を持ったり、企業の決算を読めるようになる
- 下落相場を経験することで、投資への耐性が付く
- 日々の家計を見直す習慣ができ、無駄な支出を抑えられる
このように、投資を通じてお金の知識が増えることで、より賢く資産を管理できるようになります。
また、少額でも投資の経験を積むことで、数十年後の将来的な資産形成やライフプランの選択肢を大きく広げることも可能です。
つまり、20代の若い時期に株式相場にいることが重要であり、少額での投資であってもその価値は十分にあるのです!
少額からでも投資を始めよう!
20代は体力もお金もあるので、人生の中でも特に貴重な時期です。
仕事や趣味、自己投資などやりたいことがたくさんある一方で、「将来の資産形成」も忘れてはいけません。
特に、今は新NISAの導入やクレカ積み立て精度の充実などで、個人投資家にとってこれまでにない好環境が整っています。
2024年から始まった、投資で得た利益を非課税で受け取れる制度。つみたて投資枠の年間120万円と成長投資枠の年間240万円、合わせて年間最大360万円まで利用が可能(上限は合計で1800万円)
「投資は難しそう…」と感じるかもしれませんが、 毎月1万円の積立投資 からでも始めてみるのがおすすめです。
まずはNISA講座の開設から始めましょう!
おすすめは手数料が安く評価も高い松井証券 です。
少額でも20代のうちから始めておけば、複利の効果を最大限に活かし、将来の資産形成を大きく加速させることができます。

ぜひ今日から「未来の自分」への投資を始めてみてください!